基本型
Pythonには基本的な型として、数値、bool、文字列があります。type() を使うと変数の型を確認できます。
数値
数値を表す型には、整数型 、 長整数型 、浮動小数点型 、複素数型の4つがあります。
整数型
普通の整数。int型のこと。整数÷整数を実行すると、必ず整数になるので注意すること。
1 2 3 4 5 6 | >>> type(1) <type 'int'> #1はint型 >>> 3/2 1 #1.5ではなく1になることに注意 >>> type(3/2) <type 'int'> |
長整数型
計算結果が、整数型(-2,147,483,648~2,147,483,647)の範囲を超えると、自動的に長整数型にキャスト(変換)されます。
※Windows環境では、64bitOS上で、64bit版のpythonを使っていても、intは32bitの値になります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 | >>> 100 100 >>> 100**2 10000 >>> 100**3 1000000 >>> 100**4 100000000 >>> 100**5 10000000000L #整数型の範囲を超えたので長変数型にキャストされた >>> 100**5/100 100000000L #範囲内に収まっても整数型には戻らない >>> int(100**5/100) 100000000 #int関数を使うと整数型に戻る |
浮動小数点型
整数だけでなく小数も表せる型。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 | >>> 1.1 1.1000000000000001 #誤差が発生 >>> type(1.1) <type 'float'> >>> int(1.1) #floatをintにキャスト 1 >>> int(1.9) #四捨五入ではなく切り捨て 1 >>> 3/2 #整数同士の割り算 1 >>> float(2) #intをfloatにキャスト 2.0 >>> 3/float(2) #片方でもFloatの場合、結果はFloat 1.5 >>> 3/2.0 1.5 |
真偽値(bool)
真偽値とは、真または偽を表す値のこと。条件分岐やループの条件判定などに使う。
1 2 3 4 5 6 7 8 | >>> True True >>> False False >>> True and False #論理積 False >>> True or False # True |
文字列
文字列には、通常の文字列と、Unicode文字列があります。
通常の文字列
シングルクオーテーションもしくはダブルクオーテーションで囲むと通常の文字列を作成できます。この方法は短い文字列に適しています。オーテーション3個で囲むと、複数行の文字列を作成できます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 | >>> print '通常の文字列' 通常の文字列 >>> print "通常の文字列" 通常の文字列 >>> print """通常の文字列 ... 複数行に対応しています""" 通常の文字列 複数行に対応しています >>> print '''通常の文字列 ... 複数行に対応しています''' 通常の文字列 複数行に対応しています |
Unicode文字列
文字列の前にuを付けるとUnicode文字列を作成できます。
1 2 3 4 5 6 7 8 | >>> print u"ユニコード" ユニコード >>> print u'ユニコード' ユニコード >>> print u"""ユニコード""" ユニコード >>> print u'''ユニコード''' ユニコード |
型の判定
type関数を使うと、どちらの文字列型なのか簡単に識別できます。
1 2 3 4 | >>> type("ユニコード") <type 'str'> >>> type(u"ユニコード") <type 'unicode'> |
改定履歴
- 2010年12月12日 作成
- 2011年02月16日 校正